
現在、日本で働いている方の中には「転職を考えているが良い会社が見つかるか不安」と考えている方も多いのではないでしょうか?
今回は今後転職を考えている方向けに、日本で働く外国人の転職理由トップ5をご紹介します。
外国人ならではの転職理由や、日本人の転職理由との比較を解説するので、転職に失敗せずキャリアアップするために、是非参考にしてみてください。
日本で働く外国人の転職理由トップ5
日本で働く外国人はどのような理由で転職をしているのでしょうか?それでは、日本で働く外国人の転職理由トップ5をご紹介します。
1位:人間関係
日本で転職をする外国人の最も多い転職理由が「人間関係」です。
上司や部下、先輩後輩などの序列は、外国人にとってあまり馴染みがない場合もあります。
会社や人によっては、この上下関係の序列が厳しいところもあり、「後輩はこれをすべき」など日本人特有の「暗黙のルール」が理解できず、上司から怒られてしまう外国人も少なくありません。
特に、忙しい現場に多く見受けられ、忙しく、余裕がないことからついイライラしてしまい、小さなことで怒ってしまうのです。
また、同期の社員同士などで、ある程度グループができてしまうため、中途採用で入った外国人がその輪に入りづらいということもあります。
上司や先輩と上手くいかなくても、他の社員とのつながりがあれば転職しなくても働いて行けますが、グループにも上手く馴染めず孤立してしまうことで、転職を選択してしまうケースが多いようです。
2位:キャリアアップができる環境ではない
日本で働く外国人の転職理由で次に多いのが「キャリアアップできる環境ではない」ということです。
日本で働くには、従事しようとする業務に関する知識や技術が認められない限り、就労資格を得ることができません。そのため、日本で働く外国人は、プロ意識が高く、更なるスキルアップも日本で働く目的の1つになっています。
しかし、日本企業においては、年功序列であったり、技術や専門性に関係ない業務のポジションをローテーションするだけの現場も少なくありません。
先輩や上司が新しい技術を身に付けることが先で、新人は後回しにされるため、技術取得に時間がかかり、モチベーションが下がってしまいます。
さらに、専門性や知識が活かせないような流れ作業のポジションをローテーションするだけという現場もあり、スキルアップを目的に働きにきた外国人は、今後のキャリアプランが描けず、転職してしまうことも多いのです。
3位:外国人に対するパワハラ
1位の「人間関係」にも関連しますが、「外国人に対するパワハラ」による転職も少なくありません。
仕事が上手く覚えられなかったり出来ないことで、厳しい暴言を浴びせられるケースもあります。指導を目的とした「叱る」と、感情的に腹を立てて「怒る」との区別ができていないことで発生し、特に専門性が発揮できない現場で働いている外国人は、自分の価値が見い出せず、転職を考えてしまいます。
4位:給料への不満
転職理由の4位が「給料への不満」です。
スキルアップに繋がる業務や、専門性を活かせる業務に携われないことで、給料に影響が出てしまうこともあります。
自分に与えられた仕事が誰でも出来るような業務内容では価値が低く、その分の給料しかもらえないことも少なくありません。
また、現状では、日本人と外国人との給料の格差問題も転職理由として挙げられます。従事している業務は同じであるのに、日本人と外国人との給料格差が大きく、「同じ仕事をしているのになぜこれだけしかもらえない?」とやる気を削がれてしまうケースも多いようです。
5位:労働時間や休日等への不満
労働時間や休日などによる転職も多い傾向が見られます。
日本においては、かつて残業することが良いとされており、今もなお「残業が当たり前」という風習がある会社も多いです。また、自分たちの業務が定時で終わってたとしても、他のポジションの業務が終わっていないから残業して手伝うこともあり、それが当たり前という企業も少なくありません。
ここで残業せずに帰ってしまうと「やる気がない」などと思われてしまうため、残業を余儀なくされ、労働時間に不満を抱いてしまう外国人も多いのです。
外国人ならではの転職理由
日本人と外国人には、共通した転職理由もあれば、中には外国人ならではの転職理由もあります。
外国人ならではの転職理由につい見ていきましょう。
「外国人」として扱われてしまう
グローバル化が進む中、グローバル化に未だ対応できない企業や人は少なくありません。
「外国人だから」という理由で日本人とは異なる対応を受けることもあります。
例えば、
- 外国人だからとスキルアップに繋がるような重要な仕事を任せてもらえない
- 賃金の格差問題
などが挙げられます。
重要な仕事を任せてもらえないことは、言葉の壁によるコミュニケーション不足も原因として挙げられますが、「外国人だから」という理由だけでチャンスを与えられないことも多いです。
また、日本で就労する外国人は、日本の給料よりも自国の給料の方がはるかに安いことがほとんどです。そのため、「外国人だから給料はこれくらいで大丈夫だろう」と日本人との賃金に大きな格差が生じてしまうこともあります。
「外国人だから」という理由だけで、未だ日本人とは異なる扱いをする企業が存在することで、転職を余儀なくされるケースも多いのです。
高い日本語能力が求められた
日本で働く上で、日本語でのコミュニケーションが多いのは当然ですが、人によっては高い日本語力を要求されることもあります。
業務上の指示や会話が理解できず、ミスをしてしまうことで、良い評価が得られない外国人も少なくありません。
しっかりと外国人の受け入れ態勢がとれている企業であれば、あらかじめ言語の壁によって意思の疎通が妨げられることを防ぐために準備しますが、受け入れ体制が不十分な企業では、外国人に対して高い日本語能力を要求します。
お互いに解決しようとせず、外国人側に一方的に日本語を要求されることで、モチベーションが下がり、より受け入れ態勢の整った企業に転職する外国人も多いのです。
外国人も日本人も同じ理由で転職している
厚生労働省の「令和元年雇用動向調査」によると、日本における転職者の転職理由の上位5位は以下の通りです。
1位:職場の人間関係が好ましくなかった
2位:労働時間、休日等の労働条件が悪かった
3位:給料等収入が少なかった
4位:会社都合
5位:会社の将来が不安だった
日本における転職理由でも最も多かったのが「人間関係」です。外国人の転職理由でもトップであったように、外国人だけでなく、日本人も同様に人間関係が理由で転職しています。
特に20代前半の若い層に多くみられ、職場の上司の昔の価値観などへの不満などが例として挙げられます。
次に多いのが「労働条件」、続いて「収入が少ない」、「会社都合」、「会社の将来に対する不安」という結果になりました。日本人も外国人と同じような理由で転職をしていることが分かります。
まとめ
日本で働く外国人の転職理由のほとんどは、日本人と同様の理由です。
もちろん、外国人ならではの理由の転職もあり、企業や日本人の外国人の受け入れ体制が不十分であることや、外国人が日本の文化に馴染めないことが主な原因となっています。
自分のキャリアアップやワークライフバランスを優先したい場合、より良い環境を目指して転職することも選択肢の一つです。
それに加えて、お互いがより良い環境で働くためにも、積極的にコミュニケーションを取る努力をし、日本の文化や価値観を理解することも、今後日本で働く上で大切なポイントになります。
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